ベッドからゆっくり立ち上がっては病院内を徘徊する。
外来の待合室まで行けば、雑誌やコミック本などが置いてある。
自宅近所の病院に入院した私は、バッタリ知り合いに会いそうな気がして待合室に長居はできない。
目ぼしいコミック本を何冊か小脇に抱えてイソイソと自分の部屋に戻る。
そんなことを繰り返し、そろそろ面白そうな本も読み尽くした頃、いよいよ退院の日が迫って来た。
この頃になると、毎朝看護婦さんがしてくれる肛門観察や排便状況報告もそれ程苦にならなくなっていた。
ただ、肛門周辺の痛みとその周辺に触れることの恐怖
消毒用の軟膏と整理ナプキンも継続装着していた。
いよいよ明日は退院の日。
荷物を纏めながら部屋を見回すと何故か名残惜しい気もした。
明後日からは普通に会社に出社し仕事を始めなければならない
会社には、痔の手術とは言えず、アメリカ旅行に行ったことになっているので、ネット通販でアメリカ土産を買い漁り、モチロン旅行の土産話の創作活動にも力が入った。
土産の品は大リーグチームの公式キャップとアメリカンフットボールチームの公式トレーナーを申し込んだ。
痔の手術で入院していながらも、本場アメリカの土産品が手に入る
本当に便利な世の中になったものである。
長かったようで、短かったような10日間の入院期間。
本当に色々なことがありました。
色々考えさせられました。
それもとうとう終わりに近づき、明日はいよいよ退院
しかしそれは、更なる泣き笑いのスタートに過ぎなかったんです・・・


